問題:
4Dの近視眼が8cmの調節近点を持っています。次のことを決定しなさい。
a)
遠点(far point)
b)
調節力(amplitude of accommodation)
c)
調節幅(range of accommodation)
d)
10cmの距離で詳細な印刷物を見るためにはどれくらいの調節を働かさなければならないですか?
答え:
a)
遠点= 、つまり眼前25cm
b)
“調節力”は個人が調節できるジオプター度数全体で、焦点合わせするための最大の能力となり、近点と遠点間のジオプター度数の差となります。この近視の人の調節近点は8cmです。これは最大の調節が働いていれば、=−12.5Dの光の広がり(vergence)を持つ点を彼は見られることを意味しています。
彼は4Dの近視なので12.5−4、つまり8.5Dだけの調節を8cmの距離で見るために働かせる必要があるでしょう。(正視の人は12.5D全部を調節しなければなりません)。ゆえに、調節力は8.5Dです。
c)
“調節幅”は無調節から調節最大のところまで動かせて鮮明に見える実際の距離を言います。
無調節では遠点は25cmです。
調節最大では近点は8cmです。
ゆえに、調節幅は25から8cmまで(17cmの長さ)です。
10cm離れたところの光の広がり(vergence)は−10Dで、正視眼からは10Dの調節が必要となります。彼の目は4Dの近視なので、それが“始まり”であり、この物点を鮮明に見るためにはただ(10−4)、つまり6Dの調節が必要となるでしょう。