問題:
もし目が5Dの近視であれば、この目は“省略眼”よりもどれだけ長いでしょうか?
答え:
5Dの屈折異常を生じるために、yをミリメートルの数値で表した、正視眼を越える長さの増加としましょう。
私たちが最初に求めなければならないものは遠点に置かれた物体の物体距離uと対応する像の距離vです。それから私たちはyを決定でき、その値はv−22.2と等しくなるでしょう。
近視が5Dで与えられていますから、遠点は目の角膜前面の前20cmに置かれなければならず、U=−5Dとなります。
U=−5D
P=60
V=?
U+P=V
−5+60=V
+55=V
像の光の広がり(image vergence)は
ゆえに
それで
だから y=v−22.2
y=24.2−22.2=2.0mm
この線的な距離は軸性近視の5Dを表し、だから1ジオプターにつき、つまり0.4mmの軸の伸長と等しくなります。
では、目のジオプター度数の異常だけである屈折性近視の例を見てみましょう。ここではそれは強過ぎます。もう一度モデルとして“省略”眼を使い、もし屈折性近視の5Dが存在すると仮定すれば、“角膜”屈折力は60Dの代わりに65Dとなるでしょう