問題:
角膜における矯正レンズは
頂間距離は15mmです。
等価矯正度数を得るためには眼鏡枠にどんなレンズを入れればよいでしょうか?
答え:
+6×75では遠点は、つまり角膜後方16.7cmになります。眼鏡面の矯正レンズは(16.7+1.5)cm、つまり18.2cmの第2焦点距離がなくてはなりません。その屈折力は=+5.50Dですから、+5.50×75゜は一方の経線を矯正します。
−9×165では遠点は、つまり角膜前方11.1cmになります。この矯正レンズの第2焦点距離は(11.1−1.5cm)、つまり9.6cmでなくてはならず、その屈折力は、つまり−10.4Dです。−10.4×165゚はこの第2の経線を矯正します。
角膜から15mmに置かれた完全矯正レンズは
存在している乱視の“量”(経線屈折力間の差)は参照面の位置で変化するように見えるでしょう。角膜で測るとそれは[+6−(−9)]=15Dの乱視ですが、眼鏡レンズ面で測るとそれは[+5.50−(−10.40)]=15.90Dの乱視です。この乱視の変化は見かけだけで実際のものではありません。変化しているものは目の現実の乱視異常ではなく、乱視の異常を取り除くために必要な円柱の矯正量なのです。これは円柱矯正レンズと目の遠点間の距離によるものであることはすでに前述した例の中で分かりました。これは確かに球面の場合と比較できます―必要な矯正レンズの屈折力は変化しますが、目の前のその位置を反映するので、その目に存在する実際の屈折異常の変化を示すものではありません。