問題:

調節近点 (a near point of accommodation, NPA)33cmに見つけられましたので調節能力は3Dです。患者は40cmで読書をしたいと思っています。どれくらいの加入度を私は処方すべきでしょう?

 

答え:

2.5Dの調節の必要性(40cm)を刺激する仕事のために患者に彼の3Dの大きさのを使わせようとしますから、次のようになります:必要なのは2.5Dです。患者は彼自身の調節の1.5Dを使い、そしてこれは補足されるための1.0Dを残します。ゆえに、試みるための適切なレンズは、遠方視のための矯正レンズの上につける+1.00Dの加入度です。これを適切な位置に置くと彼の読書の“位置”を40cmに囲みこんで良好な範囲の鮮明な視力を彼は得るでしょう。

この患者にとって近い“調節幅”の限界は3Dで、これは彼の調節です。彼の読書用眼鏡をかけると、はっきりと見える一番近い位置は4Dです(彼の調節力3Dに+1.00の加入度を加えて決められます)。彼がはっきりと見える範囲は鮮明になる一番遠い位置に広がり、そこでは調節が必要ではないでしょう。これは彼の加入度だけの量である1Dと同値の距離です。(下の図Aを見てください)。

 


もし加入度があなたの患者に有効であるなら、処方するつもりの加入度による調節をいつも検査して決定して下さい。

普通できるだけ少量のプラス加入度を与えるのがいいのです。確かにあなたはもっと加入度を上げると最高の近点をもっと近くに持ってこれますが、もしあなたがそうすると読書位置の遠い方の調節幅を失うことになるでしょう。もしこの同じ患者に+2.50Dの加入度が読書用に与えられたら(上の図Bを見てください)、彼は40cmで読むために彼自身の調節を全く用いる必要はないでしょう。しかし、40cmを越える全てのものは彼にはぼけて見えるのでとても不幸でしょう。たとえ彼の“新しい”近点が(3D2.5D)、つまり5.5D18cmになったとしても彼はこの加入度を気に入らないでしょう。だから刺繍のお針子には2.50の加入度は価値があるかもしれませんが、多分ジャーナリストには価値はないでしょう。

2.50の加入度で調節幅(まだ3Dだけれど)は75cm(10025)から22cm(4018)に縮みました。つまり、もし絶対的に高い度数の加入度が必要でないなら、この区域の縮みは若い時の老視にはそのようなレンズを処方しない大きな理由の1つです。個人的には私は患者が少なくとも+1.00Dかそれくらいを必要とするまで、彼に最初の二重焦点レンズを処方する必要はめったにないと思います。弱い度数の加入度の頻繁な処方は眼鏡を作成する人たちを健康的にします。(あなたの視点次第でそれをヒントもしくは警告としてください!)

 

臨床上の注意点:

眼鏡をかけたことがない40歳の人が老視の徴候を持ってあなたの事務所に頻繁に訪れるのは驚きです。近見視力検査をすぐに始めようとしないで下さい。彼が今まで矯正されなかった遠視を持っていることをあなたは見つけるかもしれません[1]。あなたが単に遠方視の非正視だけを矯正するのであれば、彼は近用加入度が全然必要ない可能性があります。屈折検査員によってこの単純な点がたびたび見落とされていることにあなたは驚くでしょう。

あなたは+1.00Dの遠方視用の眼鏡が患者に必要であることが分かると仮定しましょう。もし彼が遠方視で使いたくなければそれらを使う必要がないことを彼に言いながらそれらを処方します。しかし、彼が読書をしたり読んでいるものを見たい時にはいつでもそれらを使ってもらいます。これはたとえ彼が読書の時だけに使っても読書用眼鏡ではなく、それは遠方視の矯正です。しかし、彼がそれをいつでも使うようになるまでにあまり時間はかからないでしょう。彼は徐々にもっと調節の蓄えを失うので、彼は遠方視で調節の努力を全くしないのがより心地よいことが分かるでしょう―あなたの処方で与えられた贅沢品です。



[1] 大人の場合でさえ(初期老視を含む!)調節麻痺屈折検査は完全に遠視をむき出しにするために必要なのはもっともなことです―事実はたびたび予想されません。