2本の光線の波はお互いに干渉、もしくは加えあうかもしれません。もし1つの波の連続の谷がもう1つの波の山と一致したら、結果は光の強度の相殺になるかもしれません。歴史的な重要性はこの原理から作られています:マイケルソンとモーリー(Mickaelson and
Morley)は彼らの干渉計実験によって伝導媒体である“エーテル”の不在を証明し、この装置で光の速度を決定する手助けもしました。
干渉の実用的な使用法はレンズの光学的コーティングです。やっかいな面反射は材料を1/4λの厚さにしたとても薄い層でレンズの面をコーティングすることによってすごく減少されます。コーティングした層の前面からと後面からの2つの反射は面から1/2λだけ位相がずれて前へ跳ね返らせられ、ゆえにお互いに相殺されます(図4)。
図4.“反射防止(anti-reflection)”膜は、1/4波長の厚さがあるコーティングの前面と後面から反射された波が干渉する原理を利用しています。ゆえに、反射光線2は光線1の後ろに1/2波長だけ位相がずれ、それを相殺する傾向があります。
もう1つの実用的な使用法は干渉フィルターで、それはとても狭い帯域(1nmでさえ可能)の波長が通過できるように構築されています。これらは色刺激に関するとても厳しい仕事に使われています。